通信大学用ブログ

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カテゴリ:世界史 > 11:大航海時代ルネサンス宗教改革



カトリックの自己改革運動とは名ばかりで、トリエント公会議なんて恐ろしいほど排他的だ。
イグナティウス=ロヨラと、有名なフランシスコ=ザビエルが中心となったイエズス会は、良くも悪くも個性がないのだろうか?

カトリック中心のスペインとプロテスタント中心のオランダとの、オランダ独立戦争。
フランスのカルヴァン派ユグノーの、ユグノー戦争。
さらには神聖ローマ帝国ドイツでの三十年戦争は、前に習った通り、領邦教会制なる民間を無視した信仰分権っぽいことが原因だ。

民間のレベルでは、魔女狩りや宗教裁判の強化で、カトリックのプロテスタントへの火あぶり、拷問が行われた。ひどい話だが、よくよく振り返ってみると、ヨーロッパっていつもこうだ。いつも金と権力の争いを、あーだこーだと脚色して英雄を祀り上げ、悪漢を吊るし上げるっていう感じだな。

次の話からの話しは宗教戦争の時代と言っても過言ではないようだが、ほとんど神学論争など皆無だろう。所詮は金と権力の争いだと思う。続きを読む



 宗教改革、スイス。ツヴィングリって、どうにも覚えにく名前だ。
 カルヴァンという人はフランス人なのに、なぜスイスのジュネーヴで活動していたのだろう。フランスでのカルヴァン派はカルヴァン派でいいではないか?わざわざユグノーとは。また、カルヴァンの厳格な禁欲主義の一方で、予定説とはどれだけ金を稼いだかというポイント制とは、これがいわゆる『プロ倫』と言って差し支えないのだろうか?
 というか、ホリエモンてちょっとカルヴァン派っぽい感じがするんだが。
 ツヴィングリとカルヴァンについてのページがスイス政府観光局にあった。
  
追:カルヴァン派。ネーデルラントは「ゴイセン」、スコットランドは「プレスビテリアン」と呼ぶなんて、覚えても仕方がない気がする。

 イギリス国民の7割が信仰するイギリス国教会は、ヘンリ8世の離婚問題から端を発して首長法を発布して、果ては血みどろのメアリーことメアリー1世まで生み出してしまったそうだ。その後のエリザベス1世は統一法によってなんとかイギリス国教会を確立させたが、かわいそうなのはヤリチンの父親ヘンリ8世の地味な尻拭い(一般祈祷書の制定)をさせられたエドワード6世ではないだろうか?
 ちなみにブラッディメアリー(マリー)は、ウォッカ45mlとトマトジュース100mlにレモンジュースを5mlで作れるようだ。ポッカレモンが余っていて捨てようと思っていたが、使えるかなぁ?


イギリスのチョーサーが書いた『カンタベリ物語』は、イタリアのボッカチオの『デカメロン』に影響を受けている。どちらも風俗小説であって、気軽に読むのが適当だろう。
シェークスピアは四大悲劇『ハムレット』『マクベス』『オセロー』『リア王』をはじめとして、多くの世界史的な傑作があるが、そのほとんどが他作品からの盗用だという。それでも彼の筆の価値は変わらないと思う。
スペインのセルバンテスの『ドン・キホーテ』も、結局は旧体制の風刺なのだが、結局は、物語は悲劇なのだ。たぶん、今求められているのは。
少なくとも俺は。
その意味で、『ブレイキングバッド』『ベターコールソウル』『ダウントンアビー』『ハウスオブカード』・・・海外ドラマは最強だな。



ルターの協会批判に同調した反乱勢力は、次第に反乱するのが目的となっていったあたりは、今の反原発・反安倍勢力と変わらない。それより、ルターの思想が広まったのは、同時期に神聖ローマで開発されたグーテンベルクの活版印刷術で、これがなかったらプロテスタントも存在しなかったのだろうか?羅針盤と火砲と合わせてルネサンスの3大発明と言われているが、現代における発明は何だろうか?まずはインターネットだが、それとスマホをあげるべきだろうか?そうは思わない。スマホよりも、youtubeといった動画サイトを見ることができるプログラミング言語の開発だと思う。あとは、材料工学かな?

6/19:カール5世によってルターが召喚されたヴォルムス帝国議会のヴォルムスとは、ドイツの西部の都市だという。

追:このヴォルムスをすぐに忘れる。他にも、ヴォルムス協約などが挙げられるが、どんなものだったかすっかり忘れている。
追:ルター派の諸侯たちがカトリックの権威から離れて勝手に教会の首長となった『領邦教会制』って、名前がおかしい。『諸侯首長制』だろう。アウクスブルクの和議でも結局は民衆の信仰の自由は与えられなかったのだから、今で言えば都道府県知事の裁量が大きくなったって事だろう。っていうか、今、どれだけの人間が自分の住んでいる都道府県の行政に興味を示してから国の行政にその関心の幅を広げる、という事をしているのだろう
 ルター派の諸侯が結託したシュマルカルデン同盟のシュマルカルデンも、ドイツの街で、ドイツのどん真ん中だ。シュマルカルデンで調べても、シュマルカルデン同盟(および戦争)のことばかり出てくる。そらそうだ。
 1555年カール5世が妥協した「アウクスブルクの和議」のアウクスブルクは有名なバイエルン州の都市だが、一体どんな街なのだろう。群独立市って一体なんなんだ?この和議で認められた諸侯のルター派/カトリックの信仰の自由は、結局民衆には選択の権限がないため、のちの30年戦争に繋がっていくという。今で言えば、ルター派は未来を、カトリックは平和を訴え続けるみたいな感じだろうか?違うか。



 大航海時代になって、スペインのコルテスが滅ぼしたアステカ王国、ピサロが滅ぼしたインカ帝国、そしてスペインのコンキスタドール(征服者)に滅ぼされたマヤ文明には魅力的な文明が存在した。
 メキシコ高原に興ったアステカ王国(15世紀)は、都テノチティトランに最盛期には人口30万人がいたという。
 ユカタン半島にはマヤ文明が興り、有名なチチェン=イツァの遺跡がある。ピラミッドの階段の側面には、春分と秋分の日没に日光の陰影がジグザグに浮かび上がり、最下段の蛇神の頭部を型どった彫刻と合体する。都市伝説などでも有名だ。
 アンデス高地のインカ帝国は、都クスコにある空中都市マチュピチュが世界的な観光地となっている。興味深いのは、ナイフの刃も入る余地のない精巧な石造建築で、今でもその街並みが見られる。また、他の文明と違って文字が存在しないのだが、キープ——結縄(けつじょう)と呼ばれるヒモの結び目の位置、数や色によって数量や事件を記録する記号文字の体系があったそうだ。

 彼らが滅んだのは、やはり武力の差による。アンデス高地のボリビアポトシ銀山に代表されるように、豊富な金・銀・青銅器に恵まれたが、肝心の鉄器がない。また、車や馬といった大型家畜がなかったため、欧州のコンキスタドールたちにコテンパにやられた。その辺りは、ラス=カサスの「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」にも記されている。

 【追記】:アンデス(インカ)、アステカ、マヤはそれぞれ暦法を用いたと習ったが、こよみの学校なる面白いウェブサイトでそれらを学べる。ただ96回のペルーアンデスと99回のマヤ暦の続編が、なぜか読めない。97回アステカ98回マヤ前編は読める。


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 イタリア・フィレンツェで始まったルネサンスは、人間中心——ヒューマニズムの精神が爆発した芸術運動だが、神を中心に据えなくても良いという考えから、のちに美術の遠近法が生まれたというのは、本当だろうか?
 ダンテの神曲は、イタリアの方言、トスカナ語で書かれているから、神曲と言えども人間のお話だというのは面白い。
 ペストで苦しむ貧乏人をよそ目に、金持ち10人が集まってゴシップネタを繰り広げる『デカメロン』(デカは10の意)は、今の社会でもむやみやたらと倫理観を表向きでは説き伏せようとする文化人を風刺する意味でも、参考なろう。



かのコロンブスがカリブ半島に到達するが、ずっとインドだと勘違いしていたから、先住民をインディアンと名付けたなんて、まさに欧州のマッチポンプ史の極みだと思う。
wikiには
インディアンとインディオともにインド人に由来するが、日本語では、メキシコ以北の諸民族をインディアン、ラテンアメリカの諸民族をインディオと呼び分けることが多い。
とあるが、アメリカでは『ネイティブアメリカン』と呼ぶのが一般的になりつつある。
傑作ドラマのファーゴでも、麻薬ディーラーの一味にインディアンの問題を抱えている登場人物がいた。
アメリカって、一体なんなんだ。



参考文献としてラス=カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』が挙げられていて、本当にたまたま購入していた。ブックオフで意味もなく何かを探すという日曜恒例のライフワークは、結構な効果があるのだ。そもそもインドはもとより、アメリカ大陸の一部とフィリピンさらには日本や中国までがインディアスと勝手に思っていたヨーロッパ連て、すごいな。
このころのスペイン、ポルトガルの世界分割計画は、彼らにとってはそれほど難しいことだという認識はなかったのだろう。無知って、怖いな。
それから、ナツメグが欲しい。



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