〜ポイント〜

*北アメリカへの進出;オランダ・フランス・イギリス
*〔アフリカーアメリカーヨーロッパ〕の三角貿易;黒人奴隷の残酷な歴史。狡猾なヨーロッパ。
◆いざ、アメリカ分割
東南アジアに進出したのと同じように、オランダ・イギリス・フランスの三ヶ国がアメリカ大陸の領土を取って行った。
まずオランダ。1621に西インド会社を設立し、ニューアムステルダムを建設した。ニューアムステルダムはのちにイギリスが買収し、ニューヨークと名を変えた。
フランス。初期に最もアメリカを侵略した国。ルイ14世時代、ルイジアナを手にいれる。ルイの土地だからルイジアナ。
イギリスは細々とながら、ヴァージニア植民地とニューイングランド植民地などを建設。これはのちの「13植民地」として独立革命の舞台となる。
スペインは東南部をがっちり押さえている。
◆イギリスvsフランス
オランダが『イギリス・オランダ戦争』以降衰退したことなどで、結局イギリスとフランスの領土の奪い合いになった。
ルイ14世がブルボン朝の王を送り込んだスペイン継承戦争(1701〜1713)では、フランスはそのことに疲弊してしまったのだった。ユトレヒト条約(1713)によって、フランスはなぜか関係ないイギリスに領土を譲ることになる(ニューファンドランド・ハドソン湾・アカディア)。
『フレンチ=インディアン戦争』(1755〜63)は、ヨーロッパでのプロイセン(イギリス)vsオーストリア(フランス))の『7年戦争』(1756〜63)の裏側で起こった。イギリスの勝利によって、(1763)パリ条約が締結。ミシシッピ以東のルイジアナがイギリスへ。さらに南部のスペインも東部ルイジアナを獲得した。このことによって、北アメリカにおけるイギリスの覇権が決定的となった。

◆三角貿易ー黒人奴隷
南北アメリカ大陸を支配した欧州の貿易スタイルはどんなものだったのだろうか?
欧州が南北アメリカから欲しいのは「タバコ・砂糖・綿花・コーヒー・金や銀などなど・・・」スペインが支配する中南米メキシコあたりなんかは、金銀が豊富だと前述した。
さて、これらたくさんの物資を、誰が収穫・生産するのだろうか?
そう、奴隷__黒人奴隷である。
アフリカの部族間対立を、武器を売って利用した。売り負けた方の部族を、買った側が奴隷として欧州に売りさばく。奴隷は船にすし詰めにされて、糞尿が上から垂れ流れる中、その中の多くが死んでいった。たどり着いたアメリカ大陸では、死ぬまで奴隷として働かされた。
狡猾な白人たち、といってしまえばそれまでだが、やはり、勉強しなければ勝てないのだ。


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