通信大学用ブログ

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カテゴリ:英語 > サマセットモーム『The Luncheon』

サマセットモームの『ザ・ランチョン』という短編です。







『The Luncheon』by Somerset Maugham ③

メニューが持ってこられたとき私は驚いた。というのも値段が、予想していたよりも、ずっと高かったからだ。

だけれども、彼女が、私を安心させてくれた。

彼女の言葉で安心した。「昼食には何も食べないの」と言った。

「そんなことおっしゃらずに」と私は気前よく言った。

「私は一品以上は食べないわ」「私はね、近頃人は食べ過ぎだと思うの」

「お魚を少しばかりいただくわ」

「こちらにはサーモンはあるかしら?」

サーモンは時期が早すぎたし、メニューに載っていなかった。だけれども、ウェイターに訪ねてみた。

サーモンはあった。美しいサーモンがちょうど入ってきたばかりで、今年の初物のサーモンだった。

私はお客のためにその初物のサーモンを注文した。

サーモンが調理されている間に何か召し上がりませんか、とウェイターが訪ねた。

「いいえ」と彼女は答えた。
「私は一品以上は食べないの、ただ、キャビアが少しばかりあるならそれをいただきますけれどもね、私はキャビアは気にしませんから」

キャビアを買うだけの余裕がないことを、自分はよくわかっていた。だが、それをうまく伝えることができなかった。

私はウェイターにキャビアを、是非とも持ってきてくるように頼んだ。

一番安い料理を自分のためには頼んだ。そしてそれは羊の骨つき肉だった。

彼女は「肉を食べるだなんて賢くないわ」と言った。

「どうやって仕事ができると思うのかしら、骨つき肉のような重い食事の後で」

「胃に物を詰め込みすぎるのは良いと思えないの」 

サマセットモームの『ザ・ランチョン』という短編です。


『フォイヨ』はフランスの上院議員が食べるようなレストランで、私の財力では高すぎる店なのでそこに行こうと考えたことさえなかった。

しかし私は褒め言葉をいただいておりましたし、女性にダメだということを覚えるにはまだ若すぎて、学んでいなかった。

ほとんどの男性が、女性にノーと言うことを覚える頃には歳を取りすぎていて、自分たちの言うことが、女性にとって、あまり重要でなくなると言うことを付け加えておきましょう。


私には月末までなんとか持ちこたえる80フラン(ゴールドフラン)があったけれども、質素な昼食であれば、15フラン以上はかからないはずだった。

次の二週間コーヒーを飲まなければなんとかやれるだろうと思った。

フォアイヨで木曜日に12時半にお会いしましょうと返事を出した。

彼女は期待したほど若くはなかった。見た目は魅力的というよりは、むしろ堂々としていました。

実際のところ40歳だった。(魅力的な年齢だが、一眼見たところで、にわかに相手を圧倒するような、情熱を掻き立てるようなものではなかった)
彼女は歯の印象があった。白くて大きくて歯並びが良くてそして実際に必要な以上に多い印象があった。

彼女はおしゃべりだった。けれども、彼女は私について話したがっているように見えたので、一生懸命に気をつけて聴く心構えでいた。 

サマセットモームの『ザ・ランチョン』という短編です。





芝居を見ているときに彼女に気づいた。彼女の手招きに答えて幕間に彼女のところに行って隣に座った。
かなり長い期間が経ってしまっている。もしも誰かが彼女の名前を言ってくれなかったら、気がつくことは、まずなかっただろう。
彼女は明るく私に話しかけた。
「あってからもう何年も経っていますね。なんて時が経つのは早いのかしら!」
誰一人、若返るなんてことはないものね。
私があなたにお会いしたときのことを覚えているかしら?ランチを誘ってくれたわね。

__覚えているかだって?・・・
20年前のこと、私がパリに住んでいたときのことだ。


私はカルチェラタンにある、墓地を見下ろす小さなアパートで命をつなげるほどのやっと生きていけるだけのお金をかろうじて稼いでいた。
彼女は私の本を読んで、それについて感想を書いてきた。

返事をして、感謝をした。やがて間も無く、もう一通の手紙を受け取った。そこには、パリを通過するので、私と話をしたいとあった。しかし彼女の時間は限られていて、自由な時間は次の木曜日にだけということであった。彼女はルクセンブルク公園で午前中を過ごすので、そのあとで『フォイヨ』でランチをいただけないか?ということだった 

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