通信大学用ブログ

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カテゴリ:英語 > ハーン『The Story of the Futon of Tottori』

P4、4行目〜27

*sickenで病気を患うという自動詞なのだが、今日テキストでみたweaken は、自動詞/他動詞共にある。ただ、受動態で使われていた(the old pattern were so weakened ...)ので、「〜を弱める」という他動詞の意味で用いられるのだろう。そのあとに続いていたthat 以下は、weakenedを過去分詞の形容詞表現と見るのが妥当か?


脱字を発見した。
P3、13行目。〜… the landlord thinking all this very strange …〜とあるが、分詞構文であるから『the landlord , thinking』とコンマが入るはずだ。

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分詞構文の多い文章だが、強調構文も再び登場した。

 ・It was the covering of the bed that cried out thus .
 『このように声をあげていたのは、掛け布団だったのでした』
 
 ・It was one covering only one —— which cried out .
 『声が聞こえるのは一枚の、それもたった一枚の掛け布団からでした』
  「only one」は、たたみかけて強調している。

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<語彙>
・means (n):方法
・gone (a):行ってしまった
・rest (n):その他

いかにも日本らしい記述がある。

The presence of children in his room might annoy the guest , but could not surprise him , for in these Japanese hotels there are no doors, but only papered sliding screens between room and room.
訳すと、
  「部屋にいる子どもたちの存在は、客を煩わしくさせたかもしれないが、驚かせはしなかった。というのも、日本の宿には、ただ部屋と部屋の間に紙でできた仕切り——障子を除いては、ドアがなかったからだ。」

最初のbutは動詞を導く逆説的な接続詞だが、後に出てくるbutは「〜を除いて」という前置詞のbutだ。
また、forに関しても、理由を表す接続詞のforがやたら出てくる。

それから、分詞構文がやたら出てくる。それを先生も強調しておられるので、ここで学んで欲しい文法事項は分詞構文なのだろう。



小泉八雲の『鳥取のふとん』の冒頭部を読む。
... , and he laid himself down to sleep.
とあるが、これは
         and he lay down to sleep . 
の方がスッキリしていいのではないか?と思った。
調べてみるに、上記のlaidは<lay-laid-laid>のtransitive verb(他動詞)で、用法として
He laid himself on the grass. ——ジーニアス英和大辞典
という使われ方があるが、これが文語に用いられる。注釈で《He lay on...が普通》と書かれていて、つまり<lie-lay-lain>の変化をするintransitive verb(自動詞)の方を用いるのが一般的だろう。
ちなみに、過去分詞形のlainは会話ではほとんど用いない、とある。
   I have lain down. ではなく、 I have been lying down. が適当だという。



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