『The Last Leaf』by O.Henry ①

『ワシントンスクエア』の西にある小さな地区では、道路がめちゃくちゃに入り組んでいて、『プレイス』と呼ばれる通りに、小さく別れていた。

これらの『プレイス』は不可思議な角度と曲線を描いていた。
一つの街路それ自体が1、2回交差していた。
ある画家がかつて、この通りには貴重な可能性があると見出した。
想像してください、取り立て屋が、絵の具や紙やキャンバスに対する請求書を持って、この道を通っているのだけれども、突然もとの所に戻ってきてしまった自分自身に出会うだろうということを、1セントも取り立てることができないままで。

それで、芸術家たちは間も無く、奇妙で古い、グリニッチヴィレッジへとやってきました。そして北向きの窓と18世紀の破風と、オランダ風の屋根裏部屋と、安い賃貸料を探してうろついていたのです。

やがて彼らは「白鑞性(シロメ)」のマグだとか、コンロ付き卓上鍋を1、2個、6番街から持ち込んで、芸術家村を形成することになりました。