ラフカディオハーン Lafcadio Hearn (小泉八雲)
『The Story of the Futon of Tottori(鳥取の布団)』
第6回


【文法表現】





【日本語訳】
 彼らには、火がないし、火を付けるための物もない。
 そして、暗闇がやってきて、氷のように冷たい風が、小さな家の中まで吹き込んできた。

 彼らは風を恐れたけれども、大家さんの方が、もっと怖かった。というのも、大家さんは、家賃を要求して、乱暴に追い立ててきたからだった。
 彼は厳しく、邪悪な面持ちをしていた。
 大家は、子供達が自分に何も払えないことを見出すと、子供達を雪の中に追い出し、たった一枚の布団を取り上げて、家に鍵をかけた。

 子供たちは、それぞれ薄く青い着物しか持っていなかった。というのも、そのほか全ての衣類は、食べ物を買うために売られてしまっていた。
 どこにも行くあてがなかった。
 さして遠くないところに、観音様を祀る寺があった、だけれども雪がとても高くて子供達はそこまで行けなかった。
 そうして大家が行ってしまうと、子供達はこっそりと家の裏へと戻った。
 そこで、二人は寒さから眠気を感じ、そして眠りに落ち、お互いを暖め合うように抱き合っていた。
 眠っている間に、神様が二人に新しい布団を掛けた、とても神々しくて白い美しい布団だった。
 彼らはもはや寒さを感じなかった。
 何日もの間、そこで二人は眠っていた;そして誰かが彼らを見つけ、寝床が用意された、千手観音の寺の墓場に。

 これらのことを聞いて、宿屋の主人は、布団を寺の坊さんに渡しました。そして小さな魂のためにお経を読み上げてもらったのでした。
 それからのち、布団は話すのをやめた。


【メモ】
They had no fire , nor anything with which to make fire;~
のwithっているのだろうか?

他にも、He was a hard man, with an evil face .とか the gods covered them with a new futon , とかが出てきた。前後の文脈で理解できるが、そういう曖昧な感じでいいのだろうか?

*いや、道具を導くwithだろうか?マンスフィールドのところでも出てきた。