Katherie Mansfield キャサリン・マンスフィールド
第10回(4)

【まとめ】
習慣的な出来事の続き。それと、ある日の出来事、とっても大事な。
祖母に提案され、父の誕生日プレゼントのために、クッションを作るキザイヤ。
詰め物を探していたら、「上質な紙」があったので、ちぎって詰めた。
それは父の「原稿スピーチ」だった・・・。
大変な大騒ぎの末に、母親がキザイヤの部屋にやって来て・・・


【日本語訳】
 女の子はピアノのスツールに腰掛けて、真面目に父親を見ているとついに父親は目を覚まして伸びをして時間を訪ねてそして彼女のことを見るのだった。
 
 「キザイヤそんなに人を見つめるものじゃないよ。まるで小さな茶色のフクロウみたいだよ。」

 ある日のことだけれども、風邪をひいて家でおとなしくさせられていると、祖母が父親の誕生日が翌週であると伝えて、そして、綺麗な黄色の絹切れで、ピンクッションを作ったらどうか、と勧めた。
 
 キザイヤは、苦心して、木綿の糸を二本どりにして、三辺を縫った。
 何を詰め物にしようかしら?それが問題だわ。
 お祖母さんは庭に出ていたので、女の子はいらない紙を探しに母の寝室へと入り込んだ。
 ベッド脇のテーブルの上に、上質な紙がたくさんあった。集めて、ちぎって細切れにし、クッションの袋に詰めて、最後の4つ目の辺を縫い上げた。

 父親が、通関局用に用意をした大講演原稿がなくなってしまっていたのだった。部屋中がくまなく探され、召使いは問いただされた。
 とうとう、母親が子供部屋にやって来た・・・。


【重要表現】
20:Rooms were ransacked–––servants questioned. 
・能動態ではなく受動態なのは、探された対象を強調するため。(擬似受動態?)
・servants were questioned. だが、前のwere明示のため省略されている。