ラフカディオハーン Lafcadio Hearn (小泉八雲)
『The Story of the Futon of Tottori(鳥取の布団)』
第1回



【文法表現】 
6:as its owner was poor ,
理由のas

8:Nevertheless, everything was clean , comforting, and pretty.
それでもだが comforting現在分詞で形容詞「快適な」

9:ate heartily たっぷり食べた。heartilyはeatとセットでよく使われる。

11:he laid himself down to sleep.

12:Now, as a rule,

14:But the guest , having slept but a very little while, was aroused by the sound of voices in his room,–––voices of children, always asking each other the same questions:




【日本語訳】
何年も前のことになります。

鳥取の街の小さな宿屋が、初めてのお客を迎えました。旅の商人でした。

商人は、良いもてなしを受けました。

宿屋の主人は、自分の宿の評判をよくしたいのですから、当然です。

宿屋は、まだ新しく開いたばかりでしたが、家具や什器は中古でした。

主人は金がなかったのです。

しかし、中古だとはいえ、こざっぱりとしていて、印象もよく、小綺麗でした。

商人は、たっぷりと食べ、お燗をした酒に酔いしれました。

そしてすぐに眠ってしまいました。

酔っ払っていれば、特に冷え込む夜で、暖かい布団なら、みんな寝入ってしまいましょう。

しかし、商人が眠りについてすぐ、彼は目を覚ましました。

子どもらの声が聞こえるのです。

その声は、いつまでも、同じ問答を繰り返していました。

”アニサン サムカロー?”
”オマエ サムカロー?”


【メモ】 
小泉八雲の『鳥取のふとん』の冒頭部を読む。
... , and he laid himself down to sleep.
とあるが、これは
         and he lay down to sleep . 
の方がスッキリしていいのではないか?と思った。
調べてみるに、上記のlaidは<lay-laid-laid>のtransitive verb(他動詞)で、用法として
He laid himself on the grass. ——ジーニアス英和大辞典
という使われ方があるが、これが文語に用いられる。注釈で《He lay on...が普通》と書かれていて、つまり<lie-lay-lain>の変化をするintransitive verb(自動詞)の方を用いるのが一般的だろう。
ちなみに、過去分詞形のlainは会話ではほとんど用いない、とある。
   I have lain down. ではなく、 I have been lying down. が適当だという。