〜250年かけて、アジアを植民地化して侵略するって話
 正直書く気が滅入る。それくらい、この時代から(ますます)欧州の蛮行が激化。この回に関しては、「〇〇会社が利益がほちいので、△△が豊富なところに、暴力で△△を奪いに行きまちた」って話。なのに、なんでその地の名前を覚えなきゃいけないんだろう?そこで不当な扱いをされた人々のことを学んだ方がよっぽど得るものがあるよ。
 ・・・と思ったのだが、自分で地図を見ていたら、このクソみたいな歴史とは別の地理的面白さを感じてしまったので、ついつい白地図を印刷して記入していた。


◆アジア進出①
 まず領土分割ゲームをおっぱじめたのは、16世紀初めのポルトガルスペイン。だいたい1500年〜1600年にかけてポルトガル&スペイン、後を追っかけるように1600年〜オランダ&イギリス&フランス〜1750年という覇権の構図。
 ポルトガルは1510年にインドのゴア、それから1557年に中国のマカオを拠点にして、他にもスリランカ(セイロン島)・今のシンガポールのマラッカモルッカ諸島などの東南アジアをごっそり持ってった。1543年といったら?種子島にポルトガル人漂着だしね。
 スペインはフェリペ2世でおなじみのフィリピンにマニラを植民都市として発展させて、そこを拠点にメキシコと結んでアジア貿易を展開した。取引されたのは、もちろん、アジアからは香辛料。でも、ポルトガルやスペインから輸出できるものなんて、ないのね。だから、アメリカ大陸から取れたメキシコ銀とかで胡椒とか、あとは絹やら陶磁器やら茶やらを買い込んだ。日本銀に加えてメキシコ銀が大量にアジアに流れ込んだんだよね。つくづく、金と権力と欲望が世界史を動かしていることがわかる。資本主義を発達させたのは、紛れもなく植民地だ。 


◆アジア進出②
 17世紀の侵略者はオランダ、イギリス、フランスが主になる。なんだか反欧米史観になっている自分が怖い(笑)それくらい今は、冷静さを失っている若輩者だ。もう少し歴史は複雑だよな。
 三国はぞれぞれ東インド会社を設立して、まぁほとんど国策会社として、アジア貿易の独占権を持っていた。(蘭1600、英1602、仏1664再建)
 まずはオランダ。アムステルダムが世界的な金融都市となって繁栄しているのでしたね。オランダはインドネシアを勢力圏にバダヴィア(現ジャカルタ)を拠点にして利益を締め上げます。1623年には、アンボイナ(アンボン)という島でイギリスを締め出す事件がありました。どうでもいいのですが、これによってイギリスは勢力圏を東南アジアからインドへと移動させていきます。
 イギリスはインドのボンベイ・マドラス・カルカッタを拠点にします。今では地図に書いた通り、現地語の地名に変わっています。当たり前だ。
 そのイギリスにいちゃもんをつけてきたのだ、フランスです。あのルイ14世期に名財務総監として名を馳せたコルベールが、イギリスの拠点にほど近い場所に2つ拠点を構えて、ガチンコに突き合わせます。マドラスの南下ポンディシェリ、カルカッタの北上シャンデルナゴル
 時は少し下って、1757年。オーストリアとプロイセンが争った七年戦争【115】の裏で、それぞれに味方したフランスとイギリスが、機に乗じて(?)ここでもインドの地を巡って争います。プラッシーの戦いです。クライヴという人の活躍でイギリスが勝利し、ここでイギリスのインドでの覇権が決まります。莫大な富を生み出し、産業革命に突き進みます。

 あぁ、まじどうでもよくなってきたな。今で言えば、グーグルが〇〇の国にタックスヘイヴンするため支社を設立みたいなそんな話だろうけど、わざわざ地名やらなんやらまで知る必要があるのか?このあたり、もっと経済の仕組みを教えてくれた方がいい気がするぞ高校世界史よ! 



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